猛暑の毎日ですが、夏風邪も密かに流行しているようです。

知人が肺炎で入院、その職場では半数がのどが痛い、せきが出る、熱っぽいなどの症状を訴えて病院を受診。その会社の産業医からマスク着用と手指消毒の励行という指導を受けたそうです。何ともただならぬ状況です。

風邪のウイルスの多くは寒くて乾燥した空気を好むのですが、夏の高温多湿を好むウイルスもなかなか感染力は強力です。夏風邪の進行度合いは冬の風邪よりも緩やかでついつい油断しがちです。

しかし、暑さで体力が落ちて免疫力も低下している時期だけに注意と用心が必要です。

夏風邪ウイルスとして代表的なのはアデノウイルスで、子どもがプールで感染することから、通称プール熱（咽頭結膜熱）と呼ばれる感染源です。また、お腹が痛くなったり下痢の症状が特徴のエンテロウイルスというのもあります。これはヘルパンギーナというウイルスと一緒に繁殖することで、発熱、口内炎、水泡、食欲不振などの症状を引き起こします。いわゆる手足口病という風邪です。

夏風邪は抗生物質が効かないことから、かかってしまったら、水分補給を心掛けて安静にするしかありません。一方で、整体を受けて体のバランスを整えることも早期快復につながる方法です。

体のバランスが整う→自律神経が整う→よく眠れる→免疫機能がきちんと働くようになる→ウイルスを撃退する→健康を快復する

このようなルートが期待できるからです。

それともう一つ。当院が勧めているのが首に日本手拭いを巻いて寝ることです。これによって、首回りの体温が上がって、のどという関所でウイルスの肺への通過を阻止することができます。

たかが風邪と侮ることなかれ。予防も兼ねて体のバランスを整えていきましょう。