毎朝起きるとお尻から脚の裏側にかけて痛い。長く座っているとふとももの裏がしびれてくる。
こうした症状で整形外科や病院に行かれると、レントゲンやMRIの検査の結果、「骨には異常がない。坐骨神経痛でしょう」と言われることが多いです。
坐骨神経痛のおもな原因にはおもに2つあります。一つは、腰椎の4番と5番の間、5番と仙骨の1番の間の椎間孔のところで腰椎のずれやゆがみが起こって、その部分を通過する座骨神経が圧迫されることです。つまり病院で椎間板ヘルニアや変形性脊椎症と診断され、その症状の一部として坐骨神経痛が出てくるのです。
もう一つはお尻の部分にある梨状筋という筋肉と坐骨結節という骨の間にある狭い通路を坐骨神経が通っているため、梨状筋が緊張したり、何らかの外傷を生じたりすると坐骨神経が圧迫されてしまい、痛みが出てしまいます。これを梨状筋症候群による坐骨神経痛といいます。
整形外科や病院では、腰の牽引や電気治療、温熱治療といった物理療法に加えて、痛み止めの注射という治療を受けることでしょう。リハビリとしてマッサージを受けることもあります。
それでもなかなか改善しない場合、あなたに必要な施術は、足首やひざ、股関節のバランスを取った上で、骨盤の角度を調整することです。
ここでは自力でやる簡単なセルフケアをお伝えします。
腰を揺らすと腰回りの筋肉が緩むので、腰痛緩和に効果があります。施術法としても「川井筋系帯療法」などがあります。
自分でやる場合は、仰向けに寝て、両手で膝を抱えるようにして、縦方向に揺らします。回数は気持ちが良い程度で。朝晩これだけ続けても腰痛は緩和され、腰痛予防にも効果があります。
川井筋系帯療法について紹介している川井太郎先生の著作には川井式のセルフケアのやり方が掲載されています。
ひざを落としてしゃがむだけで腰痛が緩和されます。
そして、いわゆるヤンキー座りができるようにするだけで腰痛予防に効果があります。
あのかかとを床についたまま腰を落として座る姿勢です。言い方を変えれば、和式トイレを使う姿勢です。
これができないと足首、ふくらはぎといった脚の筋肉だけでなく、お尻や骨盤まわりの筋肉、背中の筋肉まで弱ってきます。
立ってお尻に力を入れようとしていただくと分かります。足首、ふくらはぎ、ひざにいたる筋肉を使わないとお尻の筋肉を主体的に動かせません。
NPOのストップ・ザ・ロコモ協議会の調べでは幼稚園から中学生の子供1343人のうち、こうしたしゃがめないなどのロコモの兆候が見られた子供が全体の40%にも上ったそうです。
あえてこの言葉を使いますが、「ヤンキー座り」ができると体幹が安定して姿勢もよくなります。痔(じ)や前立腺肥大、尿もれなど中高年の疾患の改善にも効果大です。
私も40代で痔を、50代前半で前立腺肥大を患い通院した経験があります。しかし、このヤンキー座りを難なくできるように体操を続けたことで骨盤まわりの筋肉がついて体幹が安定し、薬に頼らなくて済むようになりました。多少時間がかかりますが、人生100歳時代を生き抜くには急がば回れです。
お腹のずっと奥には大腰筋と腸腰筋という体を支える基本となる筋肉があります。腰痛が起きているときはこの2つの筋肉が硬くなっている場合が多いです。
また、胃や肝臓をはじめとする内臓が疲れてくるとお腹まわりの筋肉が硬くなって、関節の動きも悪くなりがち。その結果、ある寒い朝突然に腰痛が発症なんていうことが起きてしまいます。
ですから、腰痛予防にはお腹のマッサージが非常に効果的です。お腹のマッサージのやり方は、「お腹、マッサージ」や「按腹(あんぷく)」といったキーワードで検索するとたくさん出てきます。やりやすい方法で良いのですが、当院が教えるやり方はいたって簡単。
お腹の左半分を押す場合は、右手の人差し指から小指までの4本の指を立てて、その指先のはらをお腹に置き、息を吐きながら軽く押すというものです。左手は、指を立てた右手の上に重ねて息を吐きながら圧を加えます。
みぞおちから時計回りにおへその下までぐるっと位置を変えて数回指圧したら、今度は左手の人差し指から小指までの4本の指を立てて、その指先のはらをお腹に置いて、時計回りにおへその下からみぞおちまでぐるっと指圧します。
次に両手の指先を甲で重ねて立てて、みぞおちから下腹部まで縦に押していきます。これを1セットで3回やります。最後は両手のてのひらを重ねてお腹をぐるぐるとなでておしまいです。これを寝る前にやるとリラックス効果もあって呼吸が楽になります。
梨状筋は左右の股関節のところから、仙骨の外側に向かって付いている筋肉です。堅くなった梨状筋は坐骨神経を圧迫するため、これを緩めることで坐骨神経痛を緩和することができます。
まず、仰向けに寝て、足を肩幅に開きます。そして、まず、右足をちょっとだけ内側に閉じて、その足先を内側に倒します。それからその足先が自然に元に戻るに任せます。その一連の動きを1セットとして30回行います。
そして、また両足の位置を肩幅に戻します。次に左足についても同様に行います。
私は腰痛を初めて発症した16歳の時、操体法の創始者である橋本敬三先生の治療院「温古堂診療所」を訪問しました。そこで受けた体に優しい手技に感動しました。
ここで勧めるひざを左右に倒す運動は操体法の応用です。
①仰向けに寝て、両ひざを立てる。両手を胸に置き、立てたひざをどちらが楽か、やりづらいか、その感覚の違いをまず認識します。
②仮に右側に倒しにくい場合は、倒しやすい左側に数回倒します。それから、右側に倒すと以前に比べて倒しやすくなります。
左に倒しにくい場合は右に数回倒してから、左に倒すと左右差がなくなってきます。
簡単ですが、これだけで骨盤のゆがみが取れてくるのです。
毎日続けていただきたいセルフケアですが、それでも無理や疲れがたまったりして腰を痛めることがあります。
その際、腰痛の原因を考えずに「痛いところに注射」「腰をマッサージ」しても、その場しのぎで、すぐにぶり返してしまいます。
痛いカ所と原因になっているカ所とは、必ずしも同じではありません。たとえばあなたが下半身のバランスを崩していて、無意識にそれを補正しようとして腰に負担がかかっているとします。
その場合あなたにとって必要なのは、足やひざ、股関節のバランスを整える施術であり、けっして腰に電気をあてることではありません。
痛みや症状のあるカ所ではなく、原因になっているカ所に正しくアプローチすることが根本改善につながります。
当院では全身の検査によって、症状が出ている本当の原因を探し出します。そして、足首から股関節、骨盤、背中、首肩、頭のバランスを調整し、そこに的確な施術をすることで、坐骨神経痛を改善に導きます。また、セルフケアについても改めてご指導いたします。
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別途施術料はかかります
当院の特徴は、痛みやしびれをとる即効性ある施術です。
そして、ご来院いただいた方にセルフケアの方法を徹底してご指導しています。
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当院の特徴は、痛みやしびれをとる即効性ある施術です。そして、ご来院いただいた方にセルフケアの方法を徹底してご指導しています。
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定休日:水曜・日曜・祝日(完全予約制)
千葉市稲毛区の五十嵐清司様
氣仙長生治療院さんは悪いところを見つけ出し根本的に改善してくれます。今は定期的なメンテナンスで再発を予防しています。
千葉市稲毛区の石坂利恵様
知人にも、ぜひ氣仙長生治療院さんをお勧めしたいです。今後ともよろしくお願いします。
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