肩がこる。首が痛い。当院にもそのような症状を訴えていらっしゃるお客さまが多い状況です。

 施術は骨盤の歪みや角度、足首から頭までの脊柱のカーブを整え、姿勢を良くすることを主眼に行なっています。

 その一方でお客さまにお勧めしているのがタオルを丸めた枕で寝ることです。

 意外に寝る際の枕が合わなくてお困り方が少なくありません。私も20年ほど前、オーダーメイドで1万数千円の枕を購入した経験がありますし、ウレタンを使った低反発の枕やそばがら入り枕などさまざま試した経験があります。しかし、どれもしっくりとせず、行き着いたのがタオルを使って自分で調整して作る枕です。

今は多くの方がパソコンやスマホを見る時間が多く、どうしても前傾姿勢を長時間続けている人が多いです。頭の重さは体重の約8%で平均5-7キロと言われています。その重さが首と肩にかかるのですから、それを支える筋肉群は重労働です。

その結果、頭の重さを吸収する頸椎の自然なカーブが無くなるストレートネックの人が年齢を問わず多くなっています。私もストレートネックでした。

そうした首の症状を自助努力で改善する方法がタオルでつくる枕です。これはドミノスポット療法の創設者の田中宏先生(天竺整骨院院長)が提唱していますし、NHKの番組でストレッチ講座などを担当している中野ジェームズ修一さんらも勧めています。

 利点はコストはかからないし、その時々の首の状況に応じて枕の高さを調整できる点です。

 作り方はいたって簡単。大判のタオルを二つ折りにし、折ったところから、クルクルと丸めて棒状にするだけ。

それを首をちょっと後傾させた時にできるくぼみのあたりに当たるようにして寝ます。7-8センチの高さがよいようですが、タオルをまく回数で高さを調整し、心地よい高さを探せばよいのです。

 この首タオルについては最初なかなか慣れずにやめてしまう方もいますが、徐々に慣れてきますので気長にトライしてはいかがでしょうか。

ご参考:  「寝るだけ整体」http://www.ascom-inc.jp/nerudake/index.html