「あーテンションが上がらない」「体が甘いものを求めている」

 仕事や家事などが思うようにはかどらない時、清涼飲料水や甘いお菓子などを口に入れ、お仕事モード に没入。

 そんな人が少なくないと思います。私もお仲間です。

 しかし、この習慣の裏側に思わぬ病気が潜んでいることがあります。いわゆる低血糖症という病気で、当院のお客さまの中にも病院でそう診断された方がいます。

ヒトの体には、食事によって上がった血液中の血糖値を、膵臓から出るインシュリンによって下げる仕組みが備わっていますが、その体の機能がうまく働かない人もいます。

そういった人は食事や間食後、上がった血糖値を下げようとしてインシュリンが出過ぎたり、効きすぎたりして今度は急激に血糖値が下がってしまい、低血糖症状を引き起こしてしまいます。その結果、冷や汗やめまい、手が冷たくなる、頭痛などの症状が起きます。

    日頃から食べ過ぎや間食が多いなど原因はさまざまですが、そもそもの血液を作る力が弱く、血液量が足らない人も低血糖症になる可能性が高いそうです。

   でも、 病気だと分からないまま、血糖値の急上昇と急降下を繰り返す悪循環に陥って膵臓を弱らせてしまうことも。そして糖尿病に移行してしまう可能性もあります。

それを改善させるための食事療法はよくかんでゆったり食べることと、糖質の吸収が早い高GI食品を減らし、低GI食品を多く摂ることです。高GI食品には白米や白糖が使われている食品や果糖ブドウ糖液糖など、低GI食品には胚芽米や玄米、食物繊維が豊富な食品、豆類などが含まれるようです。

当院では低血糖症はまず血流の質と量そのものを良くすることが一番との考えから、お腹のマッサージを行なっています。お腹のマッサージによって胃腸の働きが良くなり体全体の血流が改善するという理屈です。

血糖値を上げるホルモンはコルチゾールなど数種類ありますが、血糖値を下げるホルモンはインシュリンだけ。飽食の時代だからこそ、膵臓を思いやる食事に気をつけていきたいと思います。