2020/09/18
むずむず脚症候群と整体

何と表現したらいいのでしょう。とにかくむずむずする。「足の中をむしがはうような感じ、かゆい、ほてっている」

こんな感覚に襲われたら、いても立ってもいられないですよね。そんな「むずむず脚症候群」という病気があります。

先月来院された女性は「前からむずむず脚症候群の症状があったが、３、４週間前からひどくなった。眠れなくなる。体を動かしていないと落ち着かない。一週間前から手足がほてる。仕事が忙しく疲れていても眠れない」と一気に言葉を吐き出しました。

まさに典型的なむずむず脚症候群の症状です。新型コロナウイルスの影響で仕事が休業し、家にいる機会が多くなったことで、人と会う機会が減り、運動もしなくなったそうです。吐き気をもよおすこともあるし、胃腸の不調も訴えてました。

むずむず脚症候群の原因は研究者やお医者さんの間でもよくわかっていません。脳から出る神経伝達物質のドパミンが不足していることが原因と指摘する研究結果もあるそうです。このため、ドパミンを作るのに必要な鉄分を処方するお医者さんもいらっしゃるそうです。

家族に発症した人がいるなどの遺伝的な要素があるともされ、パーキンソン病や糖尿病の方、妊娠中の女性にも起こりやすいと指摘する専門家もいます。

来院された女性の訴えは、「肩こり、首こり、ふらつき、火照り、頭痛、目の疲れ・かすみ、花粉症、背中の痛み、背中のこり、腰痛、お尻の痛み、胃痛、下痢、足のむくみ、イライラする、不眠」と多岐にわたりました。

では、整体師としてのアプローチは？

骨盤と骨格のゆがみやずれを整えて、身体の関節と筋肉、自律神経のバランスを整えることにつきます。心の問題についても、体を整えることで、メンタルへの効果が期待できます。

１回目の施術で、「呼吸は良くなっている。背中が重かったのが取れてきた」、２回目で「ムズムズ感がなかった。左足の痺れがなかった。腰はまだ重くてだるい感じがある」、３回目で「ムズムズ、頭痛、肩こり、足の痺れは改善。よく眠れている」となりました。

ふむ、整体はむずむず脚症候群にも一定の効果があるようです。