先日、薬剤師の方が肩痛で来院されました。「鎮痛剤をはじめ、あらゆる薬を試したが、肩の痛みは治らない。何とかしてほしい」とのお話でした。

この患者さまは25歳の時にテニスで肩を痛めたことがあったそうですが、湿布と鎮痛剤で良くなったそうです。しかし、40代の今回は「どの薬も効かず、これほどひどいのは初めて」とおっしゃいます。

詳しくお話をお聞きすると、薬局の管理職としてパソコンを使う一方、1日１０００回も印鑑を押し続ける毎日だそうです。ビックリです。

問診の上、立った状態で姿勢を検査したところ、左肩が右肩に比べて下がっているほか、右肩が左肩に比べて前方に出ていました。また、体を右に回すと右肩が痛く、横から肩を上げようとすると肩の後ろが痛くて上がらない状態でした。

首肩の痛みがある場合、土台の下半身をみることも重要です。骨盤が後弯している上、股関節の動きも悪い状態でした。

この方はスポーツジムにも通っていたそうで、胸をはじめ上半身の筋肉はムキムキです。このような場合、まず股関節の動きをよくします。それから、骨盤の後傾を治します。

肩の調整は最後。手首の可動域を広げた上で、弱っている菱形筋と上腕三頭筋を鍛える施術で改善しました。

「あれ、動くぞ。痛くない」我々整体師にとっては大変うれしい言葉です。