2021/05/14
カンフー女子の膝痛を改善させる整体

カンフーといえば、すぐにブルース・リー主演の「燃えよドラゴン」やジャッキー・チェン主演の「酔拳」が思い浮かぶオジサン世代ですが、今もカンフーは少年少女にも結構人気が高いようです。

先日、「カンフー女子」が膝が痛いと来院されました。「左膝の真裏と内側が痛い」「右膝も内側が痛い」という訴えでした。整形外科で鵞足炎と診断され、鎮痛剤の投与と運動療法を受けていたのですが、よくならないということでした。

鵞足炎は、縫工筋と薄筋、半腱様筋という膝の内側にくっついている筋肉が過緊張になってかたくなってしまうことで起きます。

当院で姿勢を検査したところ、左肩が下がって、左腰が上がっている一方、右肩は前方に出ている状態でした。

施術は骨盤骨格のずれを整えた上で、両膝とも内側が痛いということなので、弱っている内転筋を鍛えました。

また、左膝の真裏も痛いということなので、左足の腓骨筋と後脛骨筋の筋力バランスを整えて、足首の関節調整も行いました。右足の腓骨筋も鍛えました。

カンフーのワザは多様で、運動量も大変多いようです。それを華麗にこなせるなんて、カッコいいとしか表現できません。身体中の筋肉が躍動しているようにみえます。

しかし、なかには相対的にサボり気味の筋肉があります。そうすると、それを補うように頑張り過ぎてしまう筋肉が出てきます。その頑張り過ぎの筋肉は、限界を超えると痛みという形でお知らせしてくれます。

ですから、サボり筋を特定して鍛えることで、頑張り筋は緩み、痛みは消えてしまいます。施術はそのような論理で行います。これは理学療法士の笹川大瑛氏が創設した「JTAフラッシュリプロ療法」という施術法の理論に基づいています。

このカンフー女子の膝痛はその後、施術に加え、内転筋と腓骨筋を鍛えるセルフケアの体操をやっていただいていることで、改善に向かっています。

いつかリアルにこのカンフー女子の演武を観たいと思います。