「トイレ掃除で腕が伸ばせません」

こんな訴えのお客さまがご来院されました。

育児、炊事、洗濯、掃除、買い物と毎日忙しい主婦。腕が痛くなったら、家事が滞ってしまうことは必然です。

このお客さまも左腕を伸ばしたり、挙げたりすることがつらくて、来院されました。

検査すると四十肩の症状で腕が横からも前からも挙がらない上に、二の腕といわれる上腕三頭筋に特に力が入らない状態でした。

また、猫背で両肩が前に入っていて、握力も弱く、指先が曲がってしまうへバーデン結節が小指や中指にありました。

こうなると、上半身で弱っている8個の筋肉を鍛える施術が必要になります。

それは手の内在筋(拇指球筋、小指球)、腕の橈側手根屈筋と尺側手根伸筋、体の前の前鋸筋と肩甲下筋、体の後ろの菱形筋と上腕三頭筋です。

これで腕が挙がる、伸ばせる状態になりました。もちろん、トイレで腕を前に出すのに必要な前鋸筋も鍛えました。しかし、まだ肩の痛みが残りました。

根本的には握力を回復させる必要があるようです。まずは手のセルフケアをお伝えして毎日やっていただくようお願いして一回目の施術を終えました。