「吐き気がある。頭の中がくるくるする」とおっしゃるお客さまが１年２カ月ぶりに来院されました。以前は、腰痛で通院されていたのですが、今回はまったく違う症状なのでビックリしました。

お話を聴くと10日ほど前から「頭がふらふらする」という症状が始まったそうで、内科で睡眠薬と吐き気止めを処方されたそうです。 

そして、脳神経外科に行くように言われ、そこでのMRI検査の結果、「右目の奥の血管の一部が途切れている」と診断され、血液をサラサラにする薬を処方されたそうです。

ところが、その後も、改善が見られないので、氣仙長生治療院を思い出し、来院されたというお話でした。

なぜ、ふらつくのかという原因については、「ひじ枕をしてテレビを観る姿勢を長く続けたことぐらいしか思い当たらない」とのことでした。

当院での検査の結果は「左首と左肩が非常に凝っている。背中が張っている。頚椎の1番から７番までが右ずれしている」状態でした。

このお客さまはまず、股関節が外旋制限があって、内側に曲げにくく、外反母趾、反り腰があることから、下肢、足指、腹横筋、腸腰筋の筋力を強化し、手指から肩まわりの筋肉の中で弱っている筋肉の筋力を強化する施術を行いました。全身の筋力バランスの調整です。

そして首の骨の矯正をしました。首の骨がずれている側の筋肉が硬くなって、そこを流れる血管やリンパ管、神経などが圧迫されて、吐き気やめまいの症状が出ていると判断したことから、正常な位置に頚椎を戻す施術をしました。

施術後、すぐに吐き気は無くなりました。めまいもだいぶ治りました。ただ、「右手指先の感覚があまりない」との症状も訴えられていることから、しばらく、間をあまり空けずに通院していただくことにしました。

このお客さまに施術に合わせて、手指と肩まわりのセルフケアの体操をお伝えしたのはいうまでもありません。

その後、４回ご通院いただき、手指の感覚も戻ってきて日常生活には支障がない状態まで回復されました。手指のセルフケアも効果を発揮しているようです。

しかし、頚椎がずれ易い状態はまだ続いていることから、身体のメンテナンスを兼ねて、定期的にご通院いただいております。